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愛しのフタクンよ 永遠に

2013年6月24日、埼玉こども動物園のフタコブラクダのフタクンが、この世界を卒業し、空へと旅立ちました。

空には、かつて共に暮らしたラマのレイクンとヒトコブラクダのヒトクンが待っているので、寂しくはないでしょう。

フタクンに会うのが楽しみで楽しみで、あの坂を登った私は、寂しくってたまらないんですが、それは仕方のないことですね。

フタクンへの感謝の気持ちを込めて、2010年~2013年のフタクンを振り返ります。

2010年
外の放飼場でのんびりしているフタクンを眺めていると時間を忘れたものです。
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仲良しだったヒトクンが亡くなり、1頭での生活に慣れてきた頃でしょうか。それともずっとヒトクンを思っていたかな。
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2011年
外の放飼場から中の部屋へと帰るのを眺めるのが好きでした。
大きなフタクンを支える飼育員さんの姿に、深い愛を感じました。
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この頃はまだ、部屋の中でも立ち上がることができたフタクンでした。
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フタクンはいつでもみんなの人気者でした。
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2012年
2012年に入り、いつ頃からか、脚が悪くなって外へは出られなくなりました。
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それでもフタクンのチャーミングで元気な姿を見ると、みんなが笑顔になれました。
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そこにはいつも、飼育員さんのフタクンへの思いがありました。
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2013年
年の初め頃は、寒さ対策のためフタクンの部屋がビニールシートで覆われていました。
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シート越しのフタクンは、赤外線ヒーターでぬくぬく温かそうでした。
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春になり、またみんなの前に現れたフタクン。相変わらず食欲旺盛で、とても元気そうでした。
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6月13日に29歳を迎えたフタクンに、会いに行かなくてはと思っていた矢先に、フタクン旅立ってしまいました。
フタクンはいつでもそこにいてくれるように思っていたので、とてもショックでした。
フタクンが旅立った時には、きっと周りに飼育員さんや獣医さんがたくさんいてくれたと思います。
本当に大事に大事にされていたフタクンですから。
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フタクンへのメッセージノートは、2冊目に突入するほど、たくさんの人からの言葉がありました。「フタクンの生きる姿に励まされました。ありがとう」というメッセージがいくつかありました。
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お客さんからの千羽鶴。冬に体調を崩した時に貰ったものでしょうか。フタクンを通じて仲良くなることができた友人は、遠方からお花を送ってくれました。フタクンはたくさんの人に愛されたラクダでした。
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脚が悪くなり立つことができなくなってからも、フタクンから「悲しさ」を感じることはありませんでした。
動物の、命を生き抜く力強さを、「特別なこと」ではなく、まるで「当たり前のこと」のように私たちに見せてくれたのがフタクンでした。
「可哀想」という言葉が最も似合わない男、それがフタクンでした。
飼育員さんたちがフタクンを心から大事に思い、大切にお世話してくださったから、フタクンはちっとも可哀想じゃなかったのだと思います。
美味しいご飯を食べて、綺麗でふかふかのオガを部屋にたくさん敷きつめてもらい、何かあれば飼育員さんたちが「フタクン、フタクン」と集まってケアをしてくれる、そんな様子を見ていたから、いつも安心して幸せな気持ちでフタクンと会うことができました。

年を取るということ、体の自由がきかなくなるということ、周りの支え、、、いろんなことをフタクンから明るく楽しく学ばせてもらったように思います。

フタクンが歩けた頃、この扉から外の放飼場へ出勤していました。
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とりあえずこの世界では、フタクンにさようならとありがとうを言います。
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君を想い 駆け上がりし この坂道
 空を見上げて また君を想う

埼玉こどものお坊ちゃま フタクンよ、永遠なれ!
by chappo10 | 2013-07-04 00:36 | 埼玉県こども動物自然公園