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大人の飼育チャレンジ@SCZ!

すごーくご無沙汰してしまいました。
見に来てくださった皆さん、すみません。

1月の福山市立動物園、安佐動物園もまだ終わってないのに、、、飛び越えて、1月末に参加した埼玉県こども動物自然公園での「大人の飼育チャレンジ」のことを書きたいと思います。

2012年1月、SCZで開催された「大人の飼育チャレンジ」に参加しました。
実は、このイベントへの参加は今年で3回目。つまり、初回からずっと参加してます。
毎年抽選なので、さすがに3回目は無理かな~と思ったのですが、当選!!!
毎年、形式が少しずつ違って、今年は前2回の終日とは異なり、半日で、また応募の時点で希望の飼育担当動物を選ぶという形式となりました。
人気動物を希望した人は落選もあったようですが、私は「ミーアキャット他」を希望し、見事当選!!!
3回目ということもあり、ちょっと申し訳ない気もしたのですが、、、終わってみると来年も許されるなら参加したい!と思っています。

さて、今年も朝8時過ぎに受付を済ませ、まずは全体で注意事項を聞き、そして園長さんのお話。
SCZの園長さんは独特な方で、私はいつも園長さんのお話が聞けるのを楽しみにしています。
今年のお話でもたくさん刺激的な言葉をいただきましたが、中でも印象的だったのが、
「動物園では私たち飼育者は動物が亡くなった時、『殺した』と言います。『死んでしまった』という表現はあまりにも無責任。それほど重い責任を負っていると思っている。その代わり、子どもが生まれた時は『殖やした』と言います。」という言葉。
ちょっと衝撃的な表現ですが、それだけ厳しい現場で真摯に動物たちを世話しているということだと思います。

今年も名言が聞けたと既に満足しながら、いよいよミーア舎へ移動開始♪
園内を車での移動です。
ミーアの場合は、担当飼育員さん1人、飼育体験者1人というペアでのお仕事でした。
まずは事務室でプレーリードッグのための餌の用意。小松菜を切ります。
事務室には動物たちの写真が貼ってあったり、餌用のコオロギやミルワームがたくさんいたり、なかなか見ごたえのある感じですが、ゆっくりしている暇はありません。
事務室からミーア舎へは、「ラクダ・小動物コーナー」の廊下を通って建物の窓を開けながら向かいました。そこで待っているのは、、、、、
そう!!!皆さんご存知の、フタクン! アイラブフタクン!
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(※この写真は飼育体験後に撮影したものです。飼育体験中は「お仕事中」なので写真は撮れません。)

「フタ、おはよ~」とフタクンを撫でる飼育員さん。便乗してフタクンを撫でる私。幸せです。

でもフタクンのところでゆっくりしている暇もなく、また後でねってことで、「ラクダ・小動物コーナー」を出て、プレーリードッグの放飼場へ。
プレーリードッグたちが穴の中にいてまだ出てきてない地上に小松菜を撒いておきます。

そしていよいよミーア舎へ。
本日のメインのお仕事です。
まだ室内にいるミーアとマングースを外の放飼場に出してから、ミーア部屋&マングース部屋をお掃除。
このとき室内には、那須からSCZに来たばかりで慣らし中のミーア女の子1匹と、彼女を取り巻く男ミーア4匹がいました。ミーアは女系なんですね。このとき初めて知りました。
それから、バックヤードで治療中のフェネックのギンタくんも。早く良くなるよう祈ってるよ。
彼らの動き、声、視線、息遣いを感じながらのお掃除は、これまた幸せでした。

その間、外に出ているミーア親子(父母&子ども)3匹はどんな感じだったかと言うと、、、
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(※この日のためにお願いした専属カメラマン(?)による撮影)

日差しが気持ちの良い朝は、こんな素敵なミーアが見られるんですね。
朝一の動物園、お勧めです。

室内の掃除が終わり、次は放飼場のアクリル板を拭く作業。
小さな子どもは上からミーアを覗き込むのではなく、アクリル板越しに見るため、アクリル板が透明になるようにぬれ雑巾できれいに拭きます。
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↑の写真、足元にミーア親子が来ています。
私の足を手でちょんちょん触ったりしてました。なんたる幸せ!

この後、ミルワームを手作りおもちゃ(丸いボール状の入れ物に小さい穴を空け、転がすと餌が出てくるもの)に入れてミーアにあげたり、特別おやつとしてコオロギやジャンボミルワームをあげたりしました。
ミーアたちも嬉しそうで、ほんとに楽しかったです。

作業をしながら、飼育員さんにいろいろ話をお聞きできたのも良かったです。
担当の飼育員さんは、その日は代番でミーア他も担当されていたのですが、普段はネズミ担当とのことでした。
SCZには、とてもたくさんの種類のげっ歯類がいて、さらには表に出ている子達だけでなくバックヤードにもたくさんいるそうです。そのものすごい数のネズミたちを固体識別できるそうで、本当にすごい飼育員さんです。
たとえばデグーは頭が良くて主張してきたりもするので、小さくても意思疎通ができるそうです。

作業を終え、事務所に戻りながら、動物の名前や特徴などいろいろ教えてくださいました。

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ケープハイラックスは3匹いますが、↑の2匹は父と息子。
その隣の部屋にいる1匹は父親の姉又は妹なんだそうです。だから3匹一緒にはできないと。
安佐動物園にいっぱいいるので、お相手が来てくれるといいですねと話しました。

そして、最後に特別に!フタクンにニンジンをあげる時間を設けてくださいました。
だがしかし!!!!
フタクン、一口食べた後、完全にそっぽを向いてしまいました。ニンジン大好物なのに!!
どうやら、「こんな時間にぼくの大好物のニンジンを持ってくるなんて、きっと治療とかそういう嫌なことをする気なんだな、そうはさせないぞ!!」と、勘繰ってしまったようです。
フタクンはすごく頭が良くて頑固で、これぞフタクン、そこがまた可愛い と飼育員さん。
そういうところを見られたのも、貴重な経験でした。
私がフタクンのことがすごく好きだと言ったら、飼育員さんはフタクンの話をたくさんしてくださいました。
・今は、脚のリウマチが悪化して歩けなくなったので、もう外に出られないこと。
・フタクンの担当者は決まっていなくて、みんなで面倒を見ていること。
・甘いものは好きじゃないこと。
・グルコサミンを飲んでいること。
・飼育員さんたちは野毛山のツガルさんの記事などを読んで研究してフタクンにいろいろ試していること。
・ツガルさんが歩けなくなったのもちょうど今のフタクンの年齢ぐらいだったから、フタクンもこれから後10年は頑張ってくれると願っていること。
フタクンは飼育員さんたちにとても大事にされていることがよくわかりました。
フタクンの脚が良くなって、また外に出られることを願っています。

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半日のあっという間の飼育体験を終え、午後は園内を見て回りました。
この時間を設けるために、今年は半日にしたとのことでした。



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キリン。ウララとニック。



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一番小さなガンバ。



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お母さんのリンと幼子ガンバ。



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落ち葉のベッドは大盛況。



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3人仲良くお昼寝、気持ちいいね。



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お話してくれました。ありがとう。


今年も大人の飼育チャレンジ、大満足でした。
SCZの「大人の飼育チャレンジ」は学生の参加は不可となっています。
参加者の年齢層はさまざまですが、私の参加した回は30代、40代が一番多いように見えました。

飼育員さん、そして動物たち、貴重な体験をさせてくれて、ありがとうございました。
by chappo10 | 2012-02-25 16:43 | 埼玉県こども動物自然公園