命名!「ニイニ」くん!

2013年3月、京都市動物園を再訪。

その時に、2013年2月12日生まれのチンパンジーの赤ちゃんの名前に投票してきたのですが、
4月28日に、赤ちゃんの名前が「ニイニ」に決まったとの発表がありました。
こちら→ 『チンパンジーの「赤ちゃん」の愛称が決まりました!京都市動物園』

自分がどの名前に投票したかを忘れるという、よくあるパターンでしたが、一緒に行った母に聞いたところ、ニイニに投票したとのことで、めでたしめでたしと。

それでは写真を。

特等席にコイコさん発見!ニイニくんのお母さんです。ニイニくんがくっついてるはずですが見当たりません。
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コイコさんは寝ながら何やら絶叫しているようです。それとも笑っているのかな(*^_^*)


こちらはニイニくんのお父さんジェームス。
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こぢんまり寝ています。顔が見えそうで見えない、、、惜しい!!ごめんねジェームスくん。


こちらは気持ち良さそうにお昼寝のタカシくん。
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幸せそう。


タカシくんのそばで青草を食べているスズミちゃん。
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メンバー紹介はこちら。
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こちらを見るとお分かりのように、京都の大人チンパンジーは、みんな熊本チンパンジーサンクチュアリ(旧チンパンジーサンクチュアリ宇土)から、群れとして京都に移ってきました。
コイコさんはアフリカ出身。赤ちゃんの時に、親を殺されるか、無理やり引き離されるかして、日本に実験のために連れてこられたんですね。ジェームス、タカシ、スズミちゃんも、研究所生まれ。実験チンパンジーとして生まれてきたのです。でも、私たちの進化の隣人であるチンパンジーの身体や心を傷つけるような実験を、いつまでもやっていてはいけないということで、SAGAをはじめとする、動物研究者や飼育者の方々が声をあげて、日本では2006年にチンパンジーの医学感染実験が終わりました。ついこの前ですね。それから、研究所がサンクチュアリへと生まれ変わり、他の医学施設にいたチンパンジーもサンクチュアリに移り余生を過ごしています。
今では京都市動物園で時々京大の先生とお勉強をしたり、飼育員さんや仲間と遊んだり、お昼寝をしたりしてのんびり暮らしている4人のチンパンジーですが、過去には、私たち人間のために辛い思いをしたであろうことを、私たちは忘れてはいけないと思います。人間って何なんでしょうね。
詳しくは、『30年ぶりの空:医学感染実験チンパンジーがゼロになった』など読んでみてくださいね。やっと自由を手に入れて幸せへの一歩を歩みだしたチンパンジーが日本にはたくさんいます。

また説明が長くなってしまった。
さて、コイコさんはどうしてるかな。

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あっ!ウィンクしてくれた!


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あっ!両目開けてこっちみてくれた!コイコさ~~~~ん♡

この日、私はチンパンジーサンクチュアリプロジェクトで買ったチンパンジーTシャツを着ていたので、コイコさん、それを見てくれたかな♪なんて思ったり。


あ!コイコさんに何かついてるぞ!
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ニイニくん登場~!
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コイコさん、ニイニくんが丈夫で運動能力の高いチンパンジーになれるよう、「腕伸ばし」です。
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ビヨーン
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親子でアクロバット!
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コイコさんは足でニイニくんの手をがっしり掴んでいます。さすがです。


腕の間からニイニくん!
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赤ちゃんとは思えない鋭い眼差しのニイニくん!!
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いつの間にか、スズミちゃんがコイコさん&ニイニくん親子の隣に来ていました。
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スズミちゃん:「じぃ~~~」
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ニイニくん:「スズミおねえしゃん。。。」 スズミちゃん:「ぼぉ~~~~」
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ニイニくん:「あの、、、スズミおねえしゃん。。。」 スズミちゃん:「ふんふ~ん♪」
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ニイニくん:「あぁ。。。」 スズミちゃん:「ん?」
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スズミちゃん:「あれ?コイコさん、今何か言った??」 コイコさん:「ぽりぽり」
ニイニくん:「・・・」
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スズミちゃん:「う~ん。何か聞こえたような気がしたんだけどなぁ・・。気のせいかな。それにしてもコイコさんはなんでこんなに頭を掻いてるんだろう。」
コイコさん:「ぽりぽり」 ニイニくん:「・・・」
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以上のセリフは私の妄想ですが、京都のチンパンジーグループ、とっても楽しい方々でした!
ステキな時間をありがとう☆
これからもニイニくんの成長と群れのみんなの幸せな暮らしを応援していきたいです。
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by chappo10 | 2013-04-28 00:00 | 京都市動物園

チンパンジーのお食事

2012年7月、野毛山動物園に行ってきました。

13時半からのチンパンジーのお食事には、少し前から行ってスタンバイ。

もっと前からそわそわとスタンバイしているのは、主役のチンパンジー本人たちでした。

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昨年1月20日にコブヘイとミラクルの間に生まれたルイちゃん、女の子。
ご飯の時間が待ち遠しくてしかたない様子。



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ピーコさんに包まれて幸せそうな笑顔のルイちゃん。



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お食事はこのような形で行われました。
飼育員さんを挟んで向かって左側の部屋にコブヘイ、右側の部屋にピーコさん、ミラクル、ルイ。
二つの部屋は自由に行き来できます。



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ブドウを直接お口に入れてもらうルイちゃん。
赤ちゃんですね。
向かって左がミラクル、真ん中ルイ、背中を向けてるのがピーコさんです。



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大人のチンパンジーには、こんな風にして1つ1つ手渡しされます。
ピーコさんがヨーグルトをもらっているところ。
ヨーグルトは自分で蓋をはがして食べていました。



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コブヘイがもらったヨーグルトをグビグビ飲んでいるところ。



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大根をとっても美味しそうに食べるピーコさん。



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ピーマンも美味しそうに食べるピーコさん。



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コブヘイが食べてるのは玉ねぎかな。
手前に刺さっているのは大根。後回しのようです。



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キウイも美味しそうに食べるピーコさん。
ピーコさんは1966年にアフリカから来園した推定47歳の、野毛山動物園で最高齢のお方。
今では若いコブヘイ、ミラクル、そして赤ちゃんのルイに囲まれ、にぎやかに、小さいけれどチンパンジーの群れの中で暮らしています。良かったなあと思います。
子供のころに遠くアフリカから連れてこられたピーコさん。寂しい思いもたくさんしてきたと思いますが、これからは楽しい仲間と優しい飼育員さんたちと一緒に幸せに長生きしてほしいと思います。

そうそう、この日、印象的だったのは、ピーコさんがとにかくよく食べること。他の人が残したものもピーコさんがどんどん食べていましたよ。元気に長生きする秘訣は、この食欲にあるに違いない!と思いました。



さて、そんな平穏なお食事タイムを乱した?のがコブヘイ。
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突然のディスプレイで大騒ぎ。他の3人は急いでコブヘイから離れます。
飼育員さん曰く、他の飼育員さんが通りかかったのを見て、コブヘイが「俺のほうが強いんだぞ!」とディスプレイをしたそうです。
ものすごい迫力で、コブヘイが立ち上がった姿や、腕や腿の筋肉、大きな背中など、すごくかっこよくてほれぼれしたのですが、どさくさに紛れてか興奮しすぎてか、近くにいたピーコさんの背中をペチン!!と叩いたんです!
年配のピーコさんを叩くなんてひどい!!と私は抗議しましたが、ピーコさんも叩かれっぱなしではありません、歯をむき出してコブヘイを追いかけて怒りました。
でも、コブヘイもちゃんとわかっていて、ルイちゃん(+ミラクル)には手荒なことはしないようです。赤ちゃんは守るべき存在ということなのですね。
思わぬ大騒ぎが見られたのも、貴重なことでした。
ピーコさんにはちょっと災難でしたが、、、ああやって、「人を巻き込むな!!」とコブヘイを教育するのも年長者のピーコさんの役割なのでしょうか。


食事のメニューは、写真で紹介したもの以外に、ふかしたサツマイモ、リンゴ、ゆでたまごなどがふるまわれました。豪華な昼食でした。
チンパンジーは朝昼晩の三回の食事だそうです。


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お隣のマントヒヒ夫妻にもおやつがふるまわれました。
マントヒヒは朝晩2回の食事で、お昼には少しだけ与えるそうです。
マントヒヒには、麦とか植物の種など小さな粒状のものが与えられました。
写真のように手渡しすると、マントヒヒの場合オスとメスとの体格差が大きく、オスが強すぎるため、全部オスが食べてしまうので、ということで、この後に放飼場にばらまかれました。
ばらまかれた餌を一粒一粒手で拾って食べることができるのがマントヒヒ、それができないのがチンパンジーだそうです。
というのも、マントヒヒは地上生活者、チンパンジーは主に樹上で餌を食べるので、手(指)の構造が違うそうです。マントヒヒの手は小さなものを指でつまむことができる構造になっています。
比較のために、チンパンジーにはふかした大豆がばらまかれました。
手で拾うのではなく、床に落ちた大豆を直接口で食べていました。
違いのよくわかる解説で、とても勉強になりました。
マントヒヒはオスがロンくん、メスがサチコさんです。午前中はロンくんがずっとサチコさんを追い回していましたが、午後はやっとゆっくりしていました。



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若いお母さんのミラクル。ルイちゃんはまだまだ赤ちゃんで大変なこともあるだろうけど、優しいピーコさんと大きなコブヘイに守られているので安心ですね。
また遊びに来ます。元気でね。


あ~~~ほんとに楽しい楽しい、そしてためになる、チンパンジーのお食事タイムでした。
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by chappo10 | 2012-07-22 23:00 | 野毛山動物園

2011年1月、野毛山動物園で開催された、
開園60周年プレ企画「Zoo to Wildセミナー ~動物園から野生を感じよう!~」の
第1回『チンパンジーの行動学 ~動物園から野生へ』に参加しました。

講師は京都大学野生動物研究センターの森村成樹さん、チンパンジー・サンクチュアリ・宇土でエンリッチメントの研究をされている方です。

講義が始まるまで少し時間があったので、その間、森村さんが、ギニアのボッソウ、ニンバのチンパンジーのスライドを見せてくださり、解説してくださいました。日本の研究者の方々がここで野生のチンパンジーの研究をすると同時に、破壊が進む森で絶滅の危機に瀕しているチンパンジーの群れの保護に取り組んでいます。その保全活動の一つが「緑の回廊プロジェクト」で、現在たった1群12人しか残っていないボッソウの森と、4~5群のチンパンジーの生息が確認されているニンバ山の間で、分断されてしまっている土地に植林をして、チンパンジーの往来を可能にし、絶滅を防ごうという取組だそうです。

このような有意義なお話の後、今回のセミナーの始まりです。
メインのテーマはチンパンジーのコミュニケーションについて。
チンパンジー・サンクチュアリ・宇土で暮らすチンパンジーの群れでのコミュニケーションをビデオで見て、解説していただきました。
興味深いのが、チンパンジーの「泣く」という行動です。
何か恐かったり思い通りにいかなかったりすると、泣きます。人間の「泣く」とイコールではないけれど、近い感情表現のようです。人間と違うところは、チンパンジーは、攻撃交渉などがあった後、一人で泣いて、納得して、親和的行動に移るところです。泣くことは、対他個体ではなく、自分の中にある感情だそうです。攻撃されたときや恐かったときに、一人で壁に向かって泣いて、泣いた後はさっきまで喧嘩していた相手のところに行って遊んだりします。「泣く」ことによって、自分の中で問題を解決しているような感じです。仲間と平和的関係を保つための一つの手段のようでもあります。
森村さんは、「動物園で、チンパンジーのこのような平和的なコミュニケーションの形を見て、また他の動物のコミュニケーションを見て、我々人間にもできるかなと考えてみてほしい」というようなことをおっしゃっていました。
今まで私の中になかった視点だったので、とても勉強になりました。地球上には人間以外のさまざまな生物がいて、多くの生物が仲間とコミュニケーションを取りながら生きています。仲間と平和を保つためのコミュニケーション、これは生物によってさまざまです。動物園で見られる生物はほんのわずかだけど、私たち人間が他の生物から学ばせてもらう貴重なチャンスがそこにはあるのだなぁと思いました。

さて、森村さんの講演が終わり、次は、飼育員さんによる野毛山のチンパンジーの紹介です。
野毛山のチンパンジーは3人。
ピーコ(メス・45歳)
コブヘイ(オス・14歳)
ミラクル(メス・9歳)
です。
ピーコは年齢からもわかるように、40年以上前から野毛山にいるチンパンジーです。ピーコの若い頃の白黒写真では、スカートを履いていて、とっても可愛らしかったです。
コブヘイは、飼育員さんと遊ぶのが大好きだそうで、セミナーが始まる前にも飼育員さんが遊んであげているのが見えました。
そして、ミラクル。なんと、ミラクルはこのとき、妊娠中で臨月でした。だんなさんはコブヘイです。ミラクルの出産に備え、暖房設備も増設したとおっしゃっていました。
ミラクルが無事赤ちゃんを産んでくれたら、野毛山のチンパンジーは4人になる、ピーコにとって4人での暮らしは初めてなのでそれも楽しみと、飼育員さんはとても優しい表情でおっしゃっていて、私も嬉しくなりました。

そして次は、チンパンジーの「行動観察」。
研究者の方々が実際に行っている行動観察を簡素化したような形で、森村さんの指導の下行われました。
参加者全員に「行動観察シート」が配られ、3人のチンパンジーの中から自分が観察するチンパンジーを決めます。
シートには、行動の種類=「休む」「食べる」「移動する」「仲間とつきあう」「行動1~5」「その他」の記載があり、1分毎に対象チンパンジーがこの内のどの行動をしたかを記録していきます。
全員でチンパンジー舎の前に行って、チンパンジーの行動を見つめます。飼育員さんが1分毎に「1分経ちました~」と声をかけてくださり、そのたびに、その時にとっている行動に○をつけます。
一度に多くの人が見に来たので、コブヘイが怯えて興奮して壁を叩きながら走ったり、グリメイス(口角が下がって上下の歯が見える表情、恐れを表す表情)になっていました。コブヘイをなだめるために、森村さんがパンティング(弱い調子で声を出して相手の緊張を和らげる)をしていたのが印象的でした。
ピーコとミラクルは特に気にしていないようでした。
私はピーコを観察対象にしていたのですが、15分間の内、3分が「休む」、1分が「食べる」、7分が「移動する」、2分が「行動1=いない(部屋に引っ込んでいる)」でした。おわかりの通り、全部で15のはずが、13しかありません。。。。単純なようで意外と難しい行動観察でした。これを、参加者全員で集計することで、より客観的に、それぞれのチンパンジーの行動を分析します。1人でやっていると、主観が入ったり、私みたいに間違ったりしますからね。。この観察を何日も行って、行動を研究していくのだそうです。
初めての経験でとても面白かったです。

そして、まとめです。
最後にまた、チンパンジー・サンクチュアリ・宇土のチンパンジーたちの行動をビデオで見て、森村さんがいろいろお話してくださいました。
印象に残ったのは、チンパンジーの社会にはコミュニケーションのルールがあるけれど、たとえば群れでの暮らしに慣れていなくて、あるコミュニケーションができない個体や、怪我をしていて動きが仲間と違う個体がいたとしても、仲間はその個体をそういうものだと認め、全体で新たなコミュニケーションのルールを築き、暮らしていく、自分たちでルールを作り変えていくことができる動物だとおっしゃっていたことです。ここから私たち人間も学んでいくことができるのではないかということです。

今回このセミナーに参加して、動物園の動物を見るときの新しい見方を教えていただくことができて、本当に有意義でした。また是非このようなセミナーに参加できればと思います。

そしてなんと!!このセミナーから5日後の1月20日に、ミラクルが無事メスの赤ちゃんを産んだそうです!!!おめでとう、ミラクル!そしてコブヘイも!
赤ちゃん、元気に育ってね!
こちら、出産5日前のミラクル↓ 下の写真をよく見るとお腹がとても大きいのがわかります。
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こちらはピーコさん↓ 初めての4人暮らしを楽しんでね♪
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コブヘイの写真がなくてゴメンナサイ~
今度、家族4人の写真を撮らせてもらうのを楽しみにしてます☆

皆さんも是非、野毛山動物園のチンパンジーに会いに行って、赤ちゃんはもちろん、チンパンジーたちの行動を観察してみてください。きっと楽しい発見があると思いますよ♪
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by chappo10 | 2011-02-13 23:04 | 野毛山動物園

2010年12月、岡山県の池田動物園に行きました。

比較的小さな動物園ですが、動物たちへの思いがちりばめられた、素敵なところです。

昨年も同じ時期に訪れたのですが、今年導入されていた新システム、それがチンパンジーなかよしToyッチャーでした!

まずは、ここの住人であるチンパンジー3人をご紹介。

最年長者ルビー。1973年生まれ。若い2人の喧嘩がエスカレートしたときには間に入って仲裁するなど、穏やかで賢い最年長者として、しっかり役割を果たしてくれているそうです。
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唯一のオス、トム。「注意!チンパンジーがおどかしてきます。」と貼紙のあるガラス窓のところに座っていて、バンッとガラスを叩いておどかしてきました。大きいですし、びっくりしましたよ~ ボスの風格です。
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まだ女の子のレーナ。顔が肌色でまだ若い感じですね。育児放棄されたそうですが、群れになじめて良かったです。
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そして、今回の目玉であるチンパンジーToyッチャーがこちら↓ (人の姿を隠そうとして、変なことになっていますが。。。。)
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私たち来園者が「なかよしToyッチャー」にお金(500円で3回)を入れ、クレーンを操作して下にある果物や木の実やペレット(餌)を掴み、チンパンジー側の円柱に通じる道に落とします。
チンパンジー側の透明の円柱は、二段構造になっていて、まず餌が一段目に落ちます。
それをチンパンジーたちが、円柱の側面にいくつか空いている穴に木の枝を突っ込んで、巧みに餌を一段目の床面の穴に入れ、二段目へと落とします。
さらに、二段目でもチンパンジーたちが同じように円柱の側面の穴から木の枝で餌を動かして、二段目の床面の穴に落とします。
そうすると、円柱からチンパンジーたちの部屋へと餌が落ちて入る仕組みになっています。

私も実際やってみて、とても面白かったです。
動物たちのエンリッチメントに来園者が参加できるというのがいいですね。
来園者も楽しいですし、動物にとっても、日ごとに時間や回数が違うので飽きにくいと思います。


来園者がさあ挑戦しようかなと準備をし始めると、3人の中では一番遠くにいるルビーさんがやってきて、さっさと定位置に座ります。その隣にトムくんも座っているのですが、だいたいルビーさんが上手に枝を使って餌をゲットします。レーナちゃんは、あきらめていたのか、このときは参加しませんでした。
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最初に使っていた枝では届かない位置に餌が落ちたとき、観客は、「あれじゃあ取れないね」「どうするのかな」と口々に言っていたのですが、ルビーさんは、どこからか長い枝を取ってきて、ついている葉っぱを丁寧にむしり取り、事も無げに餌をゲットしていました。観客からは「すご~い!」と大歓声。

見ている人たちも一体となって楽しめる「チンパンジーなかよしToyッチャー」、オススメです!!


最年長者のルビーさんは、紹介版にも書いてあるように木下大サーカス出身のチンパンジーです。
チンパンジーサンクチュアリープロジェクト「ひとりぼっちのチンパンジーたち」にも書いてありますが、サーカスなどを引退したチンパンジーが他のチンパンジーとすんなり暮らしていけるとは限りません。ルビーさんは、ここ池田動物園に引き取られ、若い子の面倒を見てチンパンジーらしく生活できていることは本当に良かったなぁと思います。私も子供の頃に木下大サーカスを観に行った記憶があります。そのとき、ルビーさんが私を喜ばせてくれたのかもしれません。ルビーさんありがとう。そしてこれからも池田動物園で幸せに元気に暮らしてください。トムくんとレーナちゃんも、ルビーさんをよろしくね。

皆さんも岡山県の池田動物園に行かれたときは、是非チンパンジーなかよしToyッチャーに挑戦してみてください!
そしてルビーさんの応援もよろしくお願いします☆
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by chappo10 | 2011-01-10 22:00 | 池田動物園

2011年1月、伊豆シャボテン公園に行ってきました。

伊豆シャボテン公園といえば、カピバラ露天風呂の元祖!

この日も10時半から入浴開始です。
私は一歩出遅れ、カピバラの展示場に到着したのは10時45分ごろでした。
既に展示場の前には何重もの人の輪ができていました。大人気です。

気持ち良さそうに入浴しているのは、雷くんといくらちゃん。仲良し新婚夫婦です。
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今日のお風呂は、ゆずとさざんかの湯。黄色とピンクでとってもきれい。
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ギャラリーいっぱい。番頭さんスタイルの飼育員さんが詳しく解説してくれます。
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↑の写真でもわかるように、ここの飼育場には、もう1匹カピバラがいます。
手前でご飯を食べているのは、まめくん。昨年2月に生まれた子カピで、雷くんの弟です。

まめくんは、雷くんといくらちゃんに気を遣って、また、いくらちゃんがちょっと恐いので、一緒にお風呂に入れません。そのため、上の写真にあるように、飼育員さんが大きなたらいにお湯を入れてまめくん用お風呂を用意してくれています。
ですが、まめくんも大きい岩風呂に入りたいので、飛んできた枝をポリポリ食べながら、入れるタイミングをうかがっています。
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まめくん、意を決してお風呂に向かいます!
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いくらちゃんが牽制に、雷くんが弟を守ろうと、近づいてきます。飼育員さんによると、いくらちゃんは雷くんとの仲を邪魔されたくないんだとか。。。。^^;
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いくらちゃんを恐れながらも勇気を出してお風呂に入ろうとする弟まめくんのために、兄の雷くんは、いくらちゃんの気をそらすため、いくらちゃんを遊びに誘います。
頭に花をのせているのがいくらちゃん。さすが女の子。雷くんの誘いにのりのりです。
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雷くんといくらちゃんが遊んでいる間に、まめくんは脚だけお風呂に浸かって温まります。
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いくらちゃんがまめくんの方に向かおうとすると、すかさず間に入る雷くん!!
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シンクロナイズドスイミングさながらのポーズで弟を守る雷くん!!
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お兄ちゃんがいくらちゃんと遊んでくれている間に少しだけお風呂に浸かることができたまめくん。
「お兄ちゃん、ありがとう。」と言いながら浸かっているようでした^^
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雷くんの、弟を守ろうとする優しさに、そして、いくらちゃんにも気を遣って機嫌を損ねてしまわないよう上手に遊びに誘っている賢さに、とても感動しました。
もちろん、いくらちゃんが意地悪なわけでは決してありません。
雷くんとまめくんは兄弟でまめくんが生まれたときから一緒にいます。以前の群れは、今は亡き偉大なお父さん新くんと、お母さん泉さん、そして雷くん・まめくんを含む息子たちでした。
ですが、自然界と同じく、ずっと家族だけで生きていくことはできません。新しい群れを形成しながら、次の世代を残していく必要があります。
そこで、いしかわ動物園から来たいくらちゃんを雷くんの奥さんとして、新しい群れの形成を試みたのでした。
各地の動物園でカピバラの新たな群れ形成には苦労されているように、いくらちゃん、雷くん、まめくんの群れ形成もとても大変だったことと思います。
今のような生活ができるようになったのは、飼育員さんたちの並々ならぬ努力と、いくらちゃん、雷くん、まめくんのそれぞれの頑張りがあったからこそだと思います。
そして、これからも月日を重ねて、3匹の関係はもっと良くなっていくといいなぁと祈っています。
雷くん、いくらちゃん、まめくん、がんばれ☆


この日、カピバラのお風呂と同じくらい楽しみにしていたのが、「チンパンジーの学習発表会」でした。
ですが、この日は朝から強風、お昼前ぐらいからは、屋根が飛んでくるほどの恐ろしい強風になり、静まる気配もなかったため、大事をとって退散しました。次回は絶対リベンジしたいです。

唯一撮れたチンパンジーたちの写真がこれ↓ 3人が寒そうに樹の穴の中に入っています。強風でカメラを構えることもままならず、ブレブレです。。。
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他にも、犬のようにお座りしているブラジルバクのコハルちゃんや、
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背中の臭腺が自慢のクビワペッカリーさんたちなど
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魅力的な動物がたくさんいました。
シャボテン公園ですので、珍しいサボテンもたくさん見ることができます。

広大な土地で、天気が良い日はとても気持ちが良く、ピクニック気分で楽しめる場所です。
伊豆に行かれたときには、皆さんも是非訪れてみてください!
カピバラの露天風呂は、3月ごろまでだそうですよ~♪
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by chappo10 | 2011-01-10 21:00 | 伊豆シャボテン公園

2011年11月13日(土)

SAGA13の1日目は麻布大学で開催されました。

SAGA13プログラムを見ていただくとわかりますが、
学長挨拶
増井光子先生追悼
の後、お二方の研究者による発表、お昼をはさんで、もうお一方の発表がありました。
詳しい発表内容については、後日SAGAのHPで「要旨集」が公開されると思うので、ここでは素人の私の目線で強く印象に残ったことだけを書き残したいと思います。


<シンポジウム1>
最初の発表(シンポジウム1)は、岡山県玉野市の出崎半島に位置する林原類人猿研究センター(通称GARI)から平田聡さんによる「大型類人猿とは何か」

まず最初におっしゃったことが、ヒトとヒト以外の類人猿は同じ線上にある仲間の生き物であるということ。ヒトがチンパンジーやゴリラから進化したのではなく、同じ祖先を持って同じ線上で分岐した仲間であるということでした。
そして、チンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オランウータンのそれぞれの生態について簡単な説明があり、下記の発表が始まりました。

発表内容は大きく分けて2つ。
①研究からわかったチンパンジーの生態
②コンゴ民主共和国ワンバ村でのボノボの保護活動

①では、チンパンジーの自己認識について、チンパンジーの頭に小さなシールを数枚貼って、チンパンジーが鏡を見て自分でそのシールをはがすという実験を映像で紹介されました。
鏡を見てそこに映っているのが自分であると認識できる、つまり自己認識ができるかどうか。類人猿(ape)にはできるがサル(monkey)にはできないそうです。
こうして文字で「実験」と書くと、なんだか冷たいような印象がありますが、実際に映像で見てみると、とても楽しく笑ってしまうようなほのぼのとした環境で行われています。平田さんの言葉の端々からも感じられるし、映像でもよくわかりましたが、研究センターに暮らすチンパンジーたちに対して、センターの方たちは本当の家族のように大切に大切に接していらっしゃいます。
(チンパンジー研究者の方たちの間では当たり前のことかもしれませんが、「~匹」「~頭」ではなく、「~人」とおっしゃっていました。難しい話をしている中、途中で「うちの●●ちゃん」とチンパンジーを紹介されるので、私はいちいちそこに皆さんの深い愛情を感じて嬉しくなってしまいました。)
もうひとつ、私が印象に残ったのは「協力」という行動をチンパンジーはとることができるのかという実験。二人で協力しないと動かせない重い石の下に食べ物があるというシチュエーションです。チンパンジーが人間を「協力」に誘い、見事食べ物を食べられた後、嬉しくなって、一緒に石を動かしてくれた人に抱きついていたのがとても可愛かったです^^  可愛いということを見せるのが目的の映像ではなかったのですが、やっぱり可愛かったです。
他に、チンパンジーの子育てについてのお話もありました。チンパンジーは子育てをするために、それまでの学習や適切な経験が必要であるため、飼育下でそれが難しいが故に育児拒否が起こりうる、その割合は50%。人工保育後の群れ入りの難しさを、実際にセンターで現在進行中の群れ入りの試みを通して発表されました。詳しくは「ちんぱんじーのえにっき」で紹介されています。チンパンジーを群れで飼育することの重要性を強く感じました。

②では、平田さんがワンバ村でボノボの現地調査・保護活動をされた時の話でした。
内戦や自然破壊でボノボの数が減少しているコンゴ民主共和国。現地で行われているボノボの保護活動の状況を、映像を交えて紹介されました。実際に起きたボノボをめぐる悲惨な事件も紹介されました。ボノボを守るためにはワンバ村で暮らす現地の人々をサポートし理解を得ることが大切だと。
最後に、「これは日本から遠く離れた国で起こっていることで、日本に住む私たちには関係ないと思われるかもしれません。でも、地球上に住む人間が皆、日本人と同じ暮らしをしたら、地球が2.3個分必要と言われています。そのことを考えると、ワンバ村で起こっていることは決して他人事ではないのです。」という趣旨の言葉を述べられました。これはとても重い言葉だと感じました。

ここまでで結構長くなってしまったので、シンポジウム2と3は次の記事で書きたいと思います。
2と3は短くなると思います。なぜなら、発表が英語だったので、理解できた割合がかなり少ないから・・・・・・。

文章だけでは寂しいので最後に写真を1枚だけ。
SAGA13の2日目が開催されたズーラシアで撮影した写真です。

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アカカワイノシシです。
今回の話と全く関係ないと思われるかもしれませんが、実はチンパンジーと同じアフリカが故郷の動物です。
ズーラシアでは展示が生息地ごとに分かれていてとてもわかりやすくなっています。
このアカカワイノシシは、「アフリカの熱帯雨林」エリアで、チンパンジーの森のお隣にいます。今は赤ちゃんもいて、来園者から大人気です。
是非みなさんもズーラシアでアフリカの熱帯雨林を体験してみてください♪
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by chappo10 | 2010-11-21 01:20 | イベント

SAGA13

2010年11月13日と14日の両日、SAGA13(アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い)に参加しました。

13日は麻布大学で、14日はズーラシアで開催されました。

大型類人猿(ゴリラ、オランウータン、チンパンジー、ボノボ)はもちろんのこと、全ての生き物を対象として、さまざまな活動や研究を通し、これから私たち人間がどのように共存していくべきなのかを考える集いです(すごい簡単にまとめてしまいました・・)。

詳しくはSAGAのHPから
SAGAとは
提言および提言者
をご覧ください。

提言者の中に、今年7月に亡くなられたズーラシアの園長であり麻布大学の教授であった増井光子さんも入っておられます。
悲しみを乗り越え、増井先生の遺志を継いで、今回のSAGA13が開催されました。

SAGAは、まったくの一般人でも無料で参加できる貴重な集いです。
私も完全な素人ですが、参加させていただき、とても専門的な話も多く難しいものもありましたが、それでも、本当に参加できて良かったと、感動覚めやらぬ思いです。一般の人こそ、このような集いに積極的に参加し、自分たちが生きる地球、共に生きる他の動物たちについて、立ち止まって考えてみるきっかけになれば、長い目で見て、この世界が良い方向へと変わっていけるのかもしれません。そして参加させていただいたからには、その志を持って、これから自分に何ができるか考えていかなければならないと思っています。

詳しい内容については、後日ご報告できればと思います。。。

ズーラシアで撮った写真を少し。

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セスジキノボリカンガルー

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オランウータン(ロビン) ☆Great Ape☆

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チンパンジー ☆Great Ape☆


13日の集いの最後に、SAGAの提言者であり世話人である京大霊長類研究所長松沢哲郎氏が、
「SAGAは“Support for African / Asian Great Apes”の略ですが、今では“Support for All Great Animals”だと思っています。」
というようなことをおっしゃられたのがとても印象的でした。

取り急ぎ報告まで。。。
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by chappo10 | 2010-11-15 00:16 | イベント