チンパンジーのお食事

2012年7月、野毛山動物園に行ってきました。

13時半からのチンパンジーのお食事には、少し前から行ってスタンバイ。

もっと前からそわそわとスタンバイしているのは、主役のチンパンジー本人たちでした。

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昨年1月20日にコブヘイとミラクルの間に生まれたルイちゃん、女の子。
ご飯の時間が待ち遠しくてしかたない様子。



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ピーコさんに包まれて幸せそうな笑顔のルイちゃん。



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お食事はこのような形で行われました。
飼育員さんを挟んで向かって左側の部屋にコブヘイ、右側の部屋にピーコさん、ミラクル、ルイ。
二つの部屋は自由に行き来できます。



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ブドウを直接お口に入れてもらうルイちゃん。
赤ちゃんですね。
向かって左がミラクル、真ん中ルイ、背中を向けてるのがピーコさんです。



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大人のチンパンジーには、こんな風にして1つ1つ手渡しされます。
ピーコさんがヨーグルトをもらっているところ。
ヨーグルトは自分で蓋をはがして食べていました。



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コブヘイがもらったヨーグルトをグビグビ飲んでいるところ。



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大根をとっても美味しそうに食べるピーコさん。



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ピーマンも美味しそうに食べるピーコさん。



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コブヘイが食べてるのは玉ねぎかな。
手前に刺さっているのは大根。後回しのようです。



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キウイも美味しそうに食べるピーコさん。
ピーコさんは1966年にアフリカから来園した推定47歳の、野毛山動物園で最高齢のお方。
今では若いコブヘイ、ミラクル、そして赤ちゃんのルイに囲まれ、にぎやかに、小さいけれどチンパンジーの群れの中で暮らしています。良かったなあと思います。
子供のころに遠くアフリカから連れてこられたピーコさん。寂しい思いもたくさんしてきたと思いますが、これからは楽しい仲間と優しい飼育員さんたちと一緒に幸せに長生きしてほしいと思います。

そうそう、この日、印象的だったのは、ピーコさんがとにかくよく食べること。他の人が残したものもピーコさんがどんどん食べていましたよ。元気に長生きする秘訣は、この食欲にあるに違いない!と思いました。



さて、そんな平穏なお食事タイムを乱した?のがコブヘイ。
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突然のディスプレイで大騒ぎ。他の3人は急いでコブヘイから離れます。
飼育員さん曰く、他の飼育員さんが通りかかったのを見て、コブヘイが「俺のほうが強いんだぞ!」とディスプレイをしたそうです。
ものすごい迫力で、コブヘイが立ち上がった姿や、腕や腿の筋肉、大きな背中など、すごくかっこよくてほれぼれしたのですが、どさくさに紛れてか興奮しすぎてか、近くにいたピーコさんの背中をペチン!!と叩いたんです!
年配のピーコさんを叩くなんてひどい!!と私は抗議しましたが、ピーコさんも叩かれっぱなしではありません、歯をむき出してコブヘイを追いかけて怒りました。
でも、コブヘイもちゃんとわかっていて、ルイちゃん(+ミラクル)には手荒なことはしないようです。赤ちゃんは守るべき存在ということなのですね。
思わぬ大騒ぎが見られたのも、貴重なことでした。
ピーコさんにはちょっと災難でしたが、、、ああやって、「人を巻き込むな!!」とコブヘイを教育するのも年長者のピーコさんの役割なのでしょうか。


食事のメニューは、写真で紹介したもの以外に、ふかしたサツマイモ、リンゴ、ゆでたまごなどがふるまわれました。豪華な昼食でした。
チンパンジーは朝昼晩の三回の食事だそうです。


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お隣のマントヒヒ夫妻にもおやつがふるまわれました。
マントヒヒは朝晩2回の食事で、お昼には少しだけ与えるそうです。
マントヒヒには、麦とか植物の種など小さな粒状のものが与えられました。
写真のように手渡しすると、マントヒヒの場合オスとメスとの体格差が大きく、オスが強すぎるため、全部オスが食べてしまうので、ということで、この後に放飼場にばらまかれました。
ばらまかれた餌を一粒一粒手で拾って食べることができるのがマントヒヒ、それができないのがチンパンジーだそうです。
というのも、マントヒヒは地上生活者、チンパンジーは主に樹上で餌を食べるので、手(指)の構造が違うそうです。マントヒヒの手は小さなものを指でつまむことができる構造になっています。
比較のために、チンパンジーにはふかした大豆がばらまかれました。
手で拾うのではなく、床に落ちた大豆を直接口で食べていました。
違いのよくわかる解説で、とても勉強になりました。
マントヒヒはオスがロンくん、メスがサチコさんです。午前中はロンくんがずっとサチコさんを追い回していましたが、午後はやっとゆっくりしていました。



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若いお母さんのミラクル。ルイちゃんはまだまだ赤ちゃんで大変なこともあるだろうけど、優しいピーコさんと大きなコブヘイに守られているので安心ですね。
また遊びに来ます。元気でね。


あ~~~ほんとに楽しい楽しい、そしてためになる、チンパンジーのお食事タイムでした。
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by chappo10 | 2012-07-22 23:00 | 野毛山動物園

2011年1月、野毛山動物園で開催された、
開園60周年プレ企画「Zoo to Wildセミナー ~動物園から野生を感じよう!~」の
第1回『チンパンジーの行動学 ~動物園から野生へ』に参加しました。

講師は京都大学野生動物研究センターの森村成樹さん、チンパンジー・サンクチュアリ・宇土でエンリッチメントの研究をされている方です。

講義が始まるまで少し時間があったので、その間、森村さんが、ギニアのボッソウ、ニンバのチンパンジーのスライドを見せてくださり、解説してくださいました。日本の研究者の方々がここで野生のチンパンジーの研究をすると同時に、破壊が進む森で絶滅の危機に瀕しているチンパンジーの群れの保護に取り組んでいます。その保全活動の一つが「緑の回廊プロジェクト」で、現在たった1群12人しか残っていないボッソウの森と、4~5群のチンパンジーの生息が確認されているニンバ山の間で、分断されてしまっている土地に植林をして、チンパンジーの往来を可能にし、絶滅を防ごうという取組だそうです。

このような有意義なお話の後、今回のセミナーの始まりです。
メインのテーマはチンパンジーのコミュニケーションについて。
チンパンジー・サンクチュアリ・宇土で暮らすチンパンジーの群れでのコミュニケーションをビデオで見て、解説していただきました。
興味深いのが、チンパンジーの「泣く」という行動です。
何か恐かったり思い通りにいかなかったりすると、泣きます。人間の「泣く」とイコールではないけれど、近い感情表現のようです。人間と違うところは、チンパンジーは、攻撃交渉などがあった後、一人で泣いて、納得して、親和的行動に移るところです。泣くことは、対他個体ではなく、自分の中にある感情だそうです。攻撃されたときや恐かったときに、一人で壁に向かって泣いて、泣いた後はさっきまで喧嘩していた相手のところに行って遊んだりします。「泣く」ことによって、自分の中で問題を解決しているような感じです。仲間と平和的関係を保つための一つの手段のようでもあります。
森村さんは、「動物園で、チンパンジーのこのような平和的なコミュニケーションの形を見て、また他の動物のコミュニケーションを見て、我々人間にもできるかなと考えてみてほしい」というようなことをおっしゃっていました。
今まで私の中になかった視点だったので、とても勉強になりました。地球上には人間以外のさまざまな生物がいて、多くの生物が仲間とコミュニケーションを取りながら生きています。仲間と平和を保つためのコミュニケーション、これは生物によってさまざまです。動物園で見られる生物はほんのわずかだけど、私たち人間が他の生物から学ばせてもらう貴重なチャンスがそこにはあるのだなぁと思いました。

さて、森村さんの講演が終わり、次は、飼育員さんによる野毛山のチンパンジーの紹介です。
野毛山のチンパンジーは3人。
ピーコ(メス・45歳)
コブヘイ(オス・14歳)
ミラクル(メス・9歳)
です。
ピーコは年齢からもわかるように、40年以上前から野毛山にいるチンパンジーです。ピーコの若い頃の白黒写真では、スカートを履いていて、とっても可愛らしかったです。
コブヘイは、飼育員さんと遊ぶのが大好きだそうで、セミナーが始まる前にも飼育員さんが遊んであげているのが見えました。
そして、ミラクル。なんと、ミラクルはこのとき、妊娠中で臨月でした。だんなさんはコブヘイです。ミラクルの出産に備え、暖房設備も増設したとおっしゃっていました。
ミラクルが無事赤ちゃんを産んでくれたら、野毛山のチンパンジーは4人になる、ピーコにとって4人での暮らしは初めてなのでそれも楽しみと、飼育員さんはとても優しい表情でおっしゃっていて、私も嬉しくなりました。

そして次は、チンパンジーの「行動観察」。
研究者の方々が実際に行っている行動観察を簡素化したような形で、森村さんの指導の下行われました。
参加者全員に「行動観察シート」が配られ、3人のチンパンジーの中から自分が観察するチンパンジーを決めます。
シートには、行動の種類=「休む」「食べる」「移動する」「仲間とつきあう」「行動1~5」「その他」の記載があり、1分毎に対象チンパンジーがこの内のどの行動をしたかを記録していきます。
全員でチンパンジー舎の前に行って、チンパンジーの行動を見つめます。飼育員さんが1分毎に「1分経ちました~」と声をかけてくださり、そのたびに、その時にとっている行動に○をつけます。
一度に多くの人が見に来たので、コブヘイが怯えて興奮して壁を叩きながら走ったり、グリメイス(口角が下がって上下の歯が見える表情、恐れを表す表情)になっていました。コブヘイをなだめるために、森村さんがパンティング(弱い調子で声を出して相手の緊張を和らげる)をしていたのが印象的でした。
ピーコとミラクルは特に気にしていないようでした。
私はピーコを観察対象にしていたのですが、15分間の内、3分が「休む」、1分が「食べる」、7分が「移動する」、2分が「行動1=いない(部屋に引っ込んでいる)」でした。おわかりの通り、全部で15のはずが、13しかありません。。。。単純なようで意外と難しい行動観察でした。これを、参加者全員で集計することで、より客観的に、それぞれのチンパンジーの行動を分析します。1人でやっていると、主観が入ったり、私みたいに間違ったりしますからね。。この観察を何日も行って、行動を研究していくのだそうです。
初めての経験でとても面白かったです。

そして、まとめです。
最後にまた、チンパンジー・サンクチュアリ・宇土のチンパンジーたちの行動をビデオで見て、森村さんがいろいろお話してくださいました。
印象に残ったのは、チンパンジーの社会にはコミュニケーションのルールがあるけれど、たとえば群れでの暮らしに慣れていなくて、あるコミュニケーションができない個体や、怪我をしていて動きが仲間と違う個体がいたとしても、仲間はその個体をそういうものだと認め、全体で新たなコミュニケーションのルールを築き、暮らしていく、自分たちでルールを作り変えていくことができる動物だとおっしゃっていたことです。ここから私たち人間も学んでいくことができるのではないかということです。

今回このセミナーに参加して、動物園の動物を見るときの新しい見方を教えていただくことができて、本当に有意義でした。また是非このようなセミナーに参加できればと思います。

そしてなんと!!このセミナーから5日後の1月20日に、ミラクルが無事メスの赤ちゃんを産んだそうです!!!おめでとう、ミラクル!そしてコブヘイも!
赤ちゃん、元気に育ってね!
こちら、出産5日前のミラクル↓ 下の写真をよく見るとお腹がとても大きいのがわかります。
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こちらはピーコさん↓ 初めての4人暮らしを楽しんでね♪
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コブヘイの写真がなくてゴメンナサイ~
今度、家族4人の写真を撮らせてもらうのを楽しみにしてます☆

皆さんも是非、野毛山動物園のチンパンジーに会いに行って、赤ちゃんはもちろん、チンパンジーたちの行動を観察してみてください。きっと楽しい発見があると思いますよ♪
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by chappo10 | 2011-02-13 23:04 | 野毛山動物園

野毛山いろいろ

2011年1月、野毛山動物園に行ってきました。

野毛山で出会った素敵な動物たちをご紹介。

フトアゴヒゲトカゲ。野生ではオーストラリアの砂地や岩場に生息しているそうです。
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アミメニシキヘビのダン(♂)。1986年生まれ。美しいです。
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野毛山の爬虫類館は充実していて勉強になります。
ワシントン条約に違反して爬虫類が密輸されることが多く、野毛山動物園でも税関や警察に依頼された多くの密輸爬虫類を保護しているそうです。そのような内容のパネルも多く掲載されていて、動物園の役割と私たちの意識について考えさせられるものでした。
それと、寒い冬には暖房が効いているので、爬虫類館オススメです^^



ライオン夫婦のフク(♂)とシンク(♀)。
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お食事中のフサオマキザル。お食事ガイドでは、鶉の卵を上手に食べる姿を見ることができました。
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アミメキリンのヒナタ(♂)。2010年5月生まれの赤ちゃんキリン。
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美しい孔雀。園内で放し飼いになっているため間近で観察できます。
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最後は、アビシニアコロブスの赤ちゃん。2010年12月11日生まれ。6年ぶりの誕生だそうです。
ガラス越しでボヤッとしてますが、白さは伝わるかな・・・
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全身真っ白。宇宙人みたいです^^

小さな体だけど、既に尻尾がこんなに長いのには驚きました。
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お外でお食事中の大人たち。ピントが合ってませんが、なんか面白いので載せました。
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野毛山動物園は、無料で入れる動物園です。
無料ですが、とても充実していて、いろいろなところに動物園の努力が伺えます。
楽しく勉強になる動物園に大満足で、出入り口付近に設置されている募金箱には多くの人が募金して動物園を後にする姿が見られました。
感謝を形にするのも大事ですね^^


今年2011年4月1日には開園60周年を迎えるそうです。
開園60周年を記念して、さまざまなイベントも予定されているようですよ♪
皆さんもこの機会に是非、野毛山動物園に足を運んでみてください☆
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by chappo10 | 2011-02-11 23:30 | 野毛山動物園

ラクダ ~ツガルさん~

2011年1月、野毛山動物園に行ってきました。

逢いたかった~逢いたかった~逢いたかった~Yes!! ツガル~~~♪♪♪


2010年12月18日に御年35歳を迎えたツガルさん。
日本最高齢ラクダのツガルさんのおうちの周りには、お客さんからの誕生日を祝う絵やメッセージがたくさん飾られていました。

ツガルさん、こんにちは~~!
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お元気そうです。

今度は、腕を目一杯伸ばして、フェンスの穴にカメラのレンズがはまるようにして・・・
きれいなツガルさん。穏やかな表情です。
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こっちをチラッ。
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ちょっと視点を変えて、後ろから撮影してみました。
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後姿が、長髪の女性のようでした。
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閉園時間の少し前、帰り際にもツガルさんに会いに行きました。
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ちょっと咳をしていたのが心配でしたが、きっと大丈夫だと思います。ツガルさんにはとっても優しい飼育員さんがついていてくれますから。
ツガルさん、また会いに来るから、元気でいてね~!


お子様からお年寄りまで、たくさんの人たちに愛されるツガルさん。
これからも元気に穏やかに幸せに暮らしてほしいと心から願います。

皆さんも是非、野毛山のツガルさんに会いに行って素敵なツガルさんに声をかけてください☆ きっと元気をくれますよ♪

こちらも素敵なブログです♪ ツガルさんが大事にされているのが伝わってきます。
「のげやま ツガルつれづれ日記」
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by chappo10 | 2011-02-11 23:00 | 野毛山動物園

可愛すぎる●●!?

2011年1月、横浜市立野毛山動物園に行ってきました。

世間では、「美人すぎる●●」とかいうのが一時期流行っていましたが、
ここ野毛山動物園に、「可愛すぎる●●」を見つけてしまいました。。。

それは、、、




可愛すぎるレッサーパンダ!!!
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キンタちゃん。女の子です。可愛すぎるでしょう。
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そして、ウミくん。男の子。こちらも可愛すぎます。お行儀良くお座り。わんこっぽい。
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カキカキカキ。これまた可愛すぎる。
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今まで、「レッサーパンダ=可愛い」という、あまりにも定番というか万人受けする可愛さに、天邪鬼の私はあまり注目していなかったところがあったのですが、今回のキンタちゃんとウミくんの可愛すぎる可愛さに、やっぱり可愛いのはいいもんだと納得しました。

キンタちゃん、ウミくん、ありがとう!!
これからも2人仲良く元気に過ごしてね。また会いに行きます、可愛すぎる2人に。

皆さんも、野毛山の可愛すぎるレッサーパンダ、キンタちゃんとウミくんに、是非会いに行ってください☆
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by chappo10 | 2011-02-11 22:30 | 野毛山動物園